■1歳児
■活動時期:6月下旬
■ねらい:タンポと筆を使って楽しく描く
■材料用具:画用紙(黄土色)、小さめのタンポ(黄色)、筆(黄緑)
■導入:写真を見て「これなあに?」と投げかける。
■福岡県遠賀郡水巻幼稚園の実践です。
 1歳児の描画活動はまだまだ未開発だし、1歳児のできることは限られています。だからと言って安易な活動でお茶を濁すのではなく、次へ繋がる活動を準備してあげたいものです。
 この活動では、まず、タンポでコーンの粒を描いています(描くというより行為を楽しむことに力点があるのは言うまでもありません)。そして、しばらくしてから、再びトウモロコシの写真の葉の部分を示してから、緑色の絵具の筆を渡されたそうです。2歳児になると、このように段階を追った絵具の出し方は禁じていても、この時期の子ども達には別々に手渡すことで、ある程度の形のようなものが出現します。現に、緑の筆を受け取った際、写真を再度確認していた子もいたそうです。
■活動時間:1分〜5分

■愛知県津島市つしまこども園の実践です。
■活動時期:7月中旬
■材料用具:画用紙(オリーブ)
■この園では葉を先に描いたようです。画用紙の色や絵の具の色でもかなり雰囲気が違います。最後の一枚は偶然性の方が高いでしょうが、見事なトウモロコシにしか見えません。
■活動時間:2分〜4分

■2歳児
■活動時期:7月上旬
■ねらい:タンポでの活動を楽しむ
■材料用具:画用紙(ミルク)、絵の具(黄+白)、(黄+赤+茶)、(黄緑+緑)、タンポ、筆
■宮崎市明星幼稚園の実践です。
 これまで、筆での活動をした際、塗りたくってしまう子が多かったのでタンポを提案しました。
 緑色は「子どもから要求があったときか、子どもがタンポに飽きたとき」に出すと指導案にありますが、実際はどうだったかは記されていません。これまで筆での活動で塗りたくっていたとしたら、ある程度時間が経過してから葉の緑を出したのは正解でしょう。また、コーンの色を2色準備することで、子どもも楽しんでいるようだし、出来上がった作品の見栄えも良くなります。
 当然ですが、1歳児に比べて形にしようとする意志はしっかり見られる作品もあります。
■活動時間:5分〜11分

楽しいから好き!が合い言葉。子ども達も保護者も通いたくなる幼稚園を目指して