年長・ハウルの動く城（３作品）

■活動時期：6月
■画材：パス、個人持ち絵の具
■ねらい：丁寧な線描と彩色
■導入：「ハウルの動く城っていう映画を見たことあるかな？今日はその城を描いてね」
■福岡県遠賀郡水巻中央幼稚園の作品です（２クラス）。
大人が見ても複雑怪奇なハウルの城を、写真もなしで導入してここまで描けるのは驚嘆です。元々がアニメなので、その傾向の作品もあるものの、描写力には驚かされます。
ただ、映画を充分見ていない子もいるでしょうから、可能なら１シーンでも見てからの方が良かったかもしれません。

子どもの作品にもありましたが、黒の濃淡で描いている子がいます。パスの線描と墨の濃淡で描けばどんな作品になるかなと思って見たり、コンテだったらどうなるかなど、意外に可能性が高いテーマかもしれません。
全体的にとても集中して描いたそうです。
■活動時間：線描　10分〜45分彩色　12分〜50分

■これらの作品をご覧になられた中津幼稚園（神奈川県）が同じテーマで11月に挑戦されました。画用紙は薄い灰色を使用されています。その効果も見られますが、5ヶ月後の子ども達の描画力には驚かされます。なお、導入時には予告編の画像を見たそうです。その効果もあるでしょうが、絵の具の濃度の使い分けもしようとしている子もいます。薄く溶くだけではなく、塗る場所によって濃度の調整が年長でも、この時期になると可能でしょう。指導案には詳しくかかれていなかったですが、彩色の前に、実際に水量調整を見せられたとありました。

■こちらは当園の実践です。10月下旬、墨とコンテで描きました。導入は動画と写真と指導案にあります。